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本校は、秋田県立大館商業高等学校を母体校とする、普通科・国際情報科の2学科を有した併設型の県立中高一貫教育校です。平成17年(2005年)4月に開校し、今年で創立20年目を迎えますが、この間、国際教育と情報教育の2つを大きな柱とし、特色ある教育活動を展開してきました。また、体育祭など中高合同の諸行事を行い、幅広い年齢の生徒が共に活動することによって、社会性を身につけ、他者を思いやることのできる生徒の育成を目指しております。

 本校の特徴として、充実した施設設備があげられます。JR大館駅から徒歩5分の校地に、中学教室・管理棟、特別教室棟、高校教室・実習棟、2つの高校体育館と柔剣道場、中学校体育館、メディア棟が、中庭を囲んで配置されており、屋外には陸上競技場、テニスコート、プール、中学校・高校それぞれの野球場等が設置されております。メディア棟には、木材をふんだんに使用したデザインが特徴的な、260名を収容する「メディアホール」があり、中学校、高校とも各種講演会や集会等で利用しております。交通至便でありながら静かな立地環境の中で、生徒は授業や特別活動に集中することができます。

 国際教育についてですが、高校では昨年度、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた海外修学旅行を4年ぶりに再開しました。今年度も、高校2年生がシンガポールと日本国内(関西方面)の選択制で修学旅行に参加します。また、中学校では昨年度、本校開校以来初となる台湾台北市への海外修学旅行を実施し、現地の中学校と交流を深めました。今年度も中学校3年生が台湾への修学旅行を実施する予定です。さらに昨年度は、令和6年3月に、新たな国際交流活動として、中学校、高校の希望者併せて8名がグアムの高校を訪問して語学研修を行いました。これは今年度も継続実施の予定です。また、留学生の受け入れも毎年行っており、昨年度はアメリカから交換留学生1名、短期留学生1名を受け入れています。このように、本校には生徒が積極的に異文化体験や交流ができる環境が整っております。

 中学校では、全学年で週3日、放課後の時間を活用した「EA(イングリッシュ・アクティビティ)の時間」を校時表に組みこみ、日常英会話を中心とした英語活動を継続的に行っております。本校中学生の実用英語検定受検率は高く、授業以外のこうした取り組みも、生徒の英語に対する意識を高めているものと考えています。

 情報教育については、秋田県の施策である「デジタル教育未来へ RUNプロジェクト事業」の指定を受け、「デジタル探究コース」を高校普通科に設置し、プログラミング講習会や大学教員による講座など、デジタル人材の育成に向けて取り組んでおります。

 本校は部活動も盛んで、中学校、高校とも部活動加入率が高く、また令和5年度は、中学校では陸上競技部、吹奏楽部が東北大会へ、高校では陸上競技部、水泳部、吹奏楽部、珠算・電卓部、ワープロ部が東北大会へ、空手道部、情報処理部、経理部、珠算・電卓部、ワープロ部が全国大会に出場するなど、多くの部活動が好成績を収めました。今年度も活躍が期待されております。

 このように本校は、教育目標である「共生の精神をもち、主体的に力強く生きる人間の育成」を、本校ならではの特色ある教育活動を通して推し進めております。今年度も更なる教育活動の充実に誠心誠意努めてまいりますので、ご理解、ご支援をいただけますようお願い申し上げます。

令和6年4月
秋田県立大館国際情報学院中学校・高等学校
校 長 奈良 一崇