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 本校は、秋田県立大館商業高等学校を母体とし、普通科と国際情報科の2学科を擁する併設型の県立中高一貫教育校です。平成17年(2005年)4月に開校し、今年で21年目を迎えます。今年度は20周年を記念し、記念体育祭や野球の招待試合、記念講演などを予定しております。これまでの20年間、本校は「国際教育」と「情報教育」を二本柱に、特色ある教育活動を展開してまいりました。また、体育祭をはじめとする中高合同の行事を通じて、幅広い年齢の生徒が共に活動することで、社会性や他者への思いやりを育む教育を行っております。

 本校の特色の一つは、充実した施設環境です。JR大館駅から徒歩5分という交通至便な立地にありながら、落ち着いた学習環境が整っております。校地内には、中学教室・管理棟、特別教室、高校教室・実習棟、二つの高校体育館、柔剣道場、中学校体育館、メディア棟などが中庭を囲むように配置され、屋外には陸上競技場、テニスコート、プールのほか、中学校・高校それぞれに野球場が設置されております。また、メディア棟内には木材をふんだんに用いたデザインが印象的な「メディアホール」(収容人数200名)があり、中学校・高校共に講演会や集会等に活用されております。

 国際教育の面では、中学校が台湾、高校はシンガポール及び国内(関西方面)を選択制とした修学旅行を実施しております。さらに、留学生の積極的な受け入れに加え、令和5年度からは希望者を対象としたグアムの高校訪問を開始し、今後も継続を予定しております。現在は、韓国・ソウル市内の高校との交流も準備中であり、生徒が異文化に触れ、国際感覚を養う機会が数多く設けられていることが大きな特徴です。

 中学校では、全学年で週3回、帰りの会前の時間を活用した「EA(イングリッシュ・アクティビティ)」を実施しており、その中で日常英会話に加えて、実用英語技能検定(英検)受検に向けた学習にも継続的に取り組んでおります。特に3年生では、ALT(外国語指導助手)によるオールイングリッシュでの活動が行われており、生徒一人一人のレベルに応じた実践的な英語コミュニケーション能力の育成に寄与しています。これらの取組により、英語に対する意識の向上と英検合格への成果が表れております。

 情報教育においては、秋田県の施策である「デジタル教育 未来へRUNプロジェクト事業」の指定を受け、高校普通科に「デジタル探究コース」を設置しています。プログラミング講習会や大学教員による特別講座などを通して、次代を担うデジタル人材の育成に注力しております。

 部活動も大変盛んです。令和6年度は、中学校からは陸上競技部、水泳部、テニス部、吹奏楽部が東北大会に出場。高校からは陸上競技部、水泳部、空手道部、吹奏楽部、珠算・電卓部、ワープロ部が東北大会へ進出し、さらに陸上競技部、珠算・電卓部、経理部、ワープロ部、情報処理部が全国大会に出場するなど、数多くの部が優秀な成績を収めました。今年度も更なる活躍が期待されております。

 このように本校では、「共生の精神をもち、主体的に力強く生きる人間の育成」という教育目標のもと、本校ならではの特色ある教育活動を推進しております。21年目の新たな節目を迎え、時代の変化に対応しながら、生徒一人一人が輝けるよう、今後も教育活動の充実に努めてまいります。皆さまの変わらぬご理解とご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和7年4月
秋田県立大館国際情報学院中学校・高等学校
校 長   佐 藤 孝 子